iPadを液タブにする!使い方の解説とおすすめアプリ3選

タブレット端末の機能向上がめざましいなか、注目を集めているのがiPad。

気軽にどこでもお絵かきをできるツールとして以前から人気でしたが、スタイラスペンの性能が向上したことにより、プロ用のツールとしても期待されています。

iPadを液タブとして使用する方法を解説した上で、それぞれのメリットとデメリット・おすすめのアプリについて紹介します。

iPadを液タブがわりに使う方法

液タブの予算が準備できない場合は、iPadで代用可能です。

中古で購入を検討しているかたであれば、Airシリーズの最終モデルよりも新しいものを買うのがおすすめ。

この程度のスペックがあれば、十分にお絵かき可能です。

iPadが準備できれば、パソコンの有無によって使い方の選択肢が2通りあります。

パソコンのサブモニタとして使う

Windows・MacOS両方とも、iPadを2枚目のディスプレイとしてデスクトップを拡張することで、PC対応のペイントソフトが全て使えるようになります。

この設定をするために必要なアプリには2種類あり、元Apple社員が開発しているため、性能は折り紙つき。

ただし、パソコン側のOSバージョンやアップデート状況によって、使い心地が大きく変わる可能性があります。

実際に利用している人の口コミを参照すると、MacOSの安定性には定評がある一方、Windowsは口コミが二極化しているのが分かります。

また、純正スタイラスペンによる筆圧感知機能に関しては、iOSアプリ購入代とは別に年会費を支払わなければなりません。

金額として、年間2,400〜3,000円の出費になります。

ある程度パソコンに関して知識のあるかたやヘビーなMacユーザー・ひとまず初期投資を抑えて液タブを体験したい人に、おすすめできる制作スタイルです。

iOS対応ペイントアプリを使う

iOS対応のペイントアプリには複数あり、純正スタイラスペンの機能向上に伴ってアップデート頻度も高くなっています。

2018年2月現在では、漫画やイラスト制作のほぼ全てがiPad一台で完結することも可能となりました。

もはや場所にとらわれることなく作画できるため、大手同人作家の一部はiPad作画に移行しているとの情報もあります。

一方で問題となるのが、アプリの動作状況。

iPadのスペック、具体的にはメモリ容量に依存するのですが、残念ながら最上位モデルでも4GBしかありません。

古い機種ともなれば、重くてストレスフルになる可能性も十分に考えられます。

また、データの保管場所に関する問題もあります。

描いた絵をそのままiPadに保管すると、万一の落下事故や修理の際にデータが消えてしまうことも。

かといって、iCloudの容量も十分ではありません。

iPadをイラスト制作のメインマシンとして利用するなら、DropboxやOneDriveなども並行で利用しましょう。

iOSの性質やデータ管理に関して、ある程度勉強できる人におすすめできます。

クリップスタジオ

言わずとしれたプロ御用達の漫画・イラスト制作ソフトです。

Windows・MacOS・iOSの3バージョンが提供されており、すでにパソコン版を持っている人は、iPadのサブモニタ化でそのまま使うことができます。

それでは、パソコン版とiOS版のどちらがいいのか…。

これがクリエイターの議論を呼んでいます。

パソコン版かiOS版か

結論を述べると、パソコン版とiOS版の間に、出来ることの差は存在しません。

その性質上左手デバイスを取り付けられないiOS版には、代わりにカスタマイズできるショートカットキーが10個配置されています。

iOS版でAppleの純正スタイラスペンを使えば、高精度の傾き感知も可能。

2018年のアップデートでiOS版の動作不良もかなり改善され、ワコムの液タブとパソコンの組み合わせに限りなく近くなりました。

残る問題は、コストパフォーマンス。

パソコン版なら23,000円で買い切り、以降余分な料金はかかりません。

強いて述べれば、お金がかかるのは有料のカスタマイズ素材などを購入するときだけです。

一方でiOS版は、初回半年間無料・以降毎月980円の月額料金がかかります。

単純計算でアプリを2年半連続して使用すれば、パソコン版が購入できるだけの費用に相当することが分かります。

このように見ると、すでにパソコン版を持っている人は、デュアルディスプレイ化アプリを使うほうがはるかに安く済むと言えます。

パソコン版かiOS版かの選択は、iPad本体と周辺機器を含めた初期投資・ランニングコストを比較検討しながら考えることをおすすめします。

アイビスペイント

学生やPixivユーザーに大人気のアプリです。

スマートフォンとタッチペンの組み合わせが描きやすく、無料版でも必要最低限の機能が使えます。

有志によるデジタルイラスト講座が充実しているのも魅力のひとつ。

一方、iPadを液タブ化する上では、賛否両論あるのも事実です。

軽量でサクサク動くアプリ

とにかく動作が軽快で、レイヤーを数十枚単位で使用してもパフォーマンスがほとんど落ちません。

ユーザーインタフェースも分かりやすく、デジタル作画がまったくはじめての人にも親切な設計です。

スタイラスぺンの種類問わず傾き検知はありませんが、筆圧感知精度がよく・なめらかできれいな線が描けるのもメリット。

一方で、パース定規やコマ割り機能は付随していません。

ブラシもカスタマイズできず、アナログ風の繊細なタッチにはやや不向きだと言えます。

ひとまず、お手持ちのスマートフォンで動作を確認し、iPadを買ったときに気軽に試してみるのにぴったりのアプリと言えます。

気楽な落書きメインの人にも、大変おすすめできるツールです。

Procreate

海外アーティストがこぞって使う、大人気のアプリ。

純正スタイラスペンを使ったプロモーションイラストのクオリティが高く、Apple Storeのデモ機にも導入されています。

買い切りで720円という安さも、支持を得ている理由のひとつです。

Photoshopライクな高機能アプリ

純正スタイラスペンの機能を研究し尽くし、Appleも認めるiPad向けの優良なアプリ。

操作性はPhotoshopとほぼ同様で、アナログに限りなく近い繊細な表現ができます。

ユーザーインタフェースはスマートで、小ウインドウがなくモニタ全面を描画面として使用可能。

デフォルトで入っているブラシ種類も豊富ですが、カスタムブラシや素材作成にも対応しています。

アプリ内課金で自在に動かせる3Dパース定規も利用可能で、かなり本格的なペイントアプリだと言えます。

一方で、トーンやコマ割り機能はありません。

用紙の知識がないと、漫画制作に使うのは非常に困難です。

また、スタイラスペンの傾き検知をオフにする機能もなく、不要な人にとってはややストレスがたまる可能性があります。

一枚絵を中心にお絵かきするかた・アナログ経験の長い方におすすめできるアプリです。

まとめ

iPad単体・もしくはパソコンとの組み合わせにより、液タブとしての可能性は無限に広がります。

ここで紹介したアプリ・ソフトはいずれも人気のあるもので、弱点はあるもののお絵かきのための必要十分性能を備えています。

液タブは高すぎる、かといって格安モデルを買うのも…そんな悩みをお持ちのかたには、サポートが充実していて機能性が日々向上している、iPadをおすすめします。